内科と糖尿病の関係

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糖尿病は、全身にさまざまな
病気を引き起こします。

  • 血糖値が高いと、多くの臓器の働きが障害されます。
    例えば糖尿病で免疫力が障害されると、傷が治りにくくなったり、感染症に弱くなったりします。
    最近の新型コロナ感染症では、糖尿病が十分コントロールされていないと、肺炎が重症化しやすいことが知られています。
  • 糖尿病のコントロールの悪い状態が長く続くと、合併症と呼ばれる病気を全身に起こします。
    しびれや冷感をはじめさまざまな症状を生じる神経障害、失明に至ることもある網膜症、人工透析の原因の第一位である腎障害は、「3大合併症」と呼ばれています。このほか、足の壊疽(えそ)、歯周病、なども糖尿病で高率に生じますし、高齢化に伴い、糖尿病は認知症やがんのリスクを上昇させることもわかってきました。
  • 動脈硬化も、糖尿病が深く関係します。
    動脈硬化が進むと、心筋梗塞、脳卒中、下肢の閉塞性動脈硬化症、など、生命に関わる病気を生じます。
    大事なことは、これらの病気は長い間無症状のまま進行してから発症するということで、糖尿病は「silent killer(沈黙の殺人者)」という恐ろしい別名を持っています。

糖尿病の治療は、
大きく進歩しました

糖尿病の治療法は、最近劇的に進歩しました。

低血糖を起こしにくい薬、体重を増やしにくい薬、腎臓や心臓に負担をかけにくい薬、など、様々な特徴を持つ新しい薬が開発されました。

インスリン注射についても、さまざまな新しい工夫が登場しています。それぞれの患者さんの特徴に合わせて、適切に薬を組み合わせることで、今までより良いコントロールを得ることが可能になっています。

糖尿病の治療

糖尿病の患者さんの血糖値は、日々大きく変動します。

これまで血糖値は、1〜2ヶ月の平均値を反映するHbA1cを中心に評価し、治療目標の目安としていました。

最近は、1日の血糖の変化を簡便にモニターできるシステムも開発され、毎日の生活の中で、どういう時に血糖値が大きく変動するのか、それを防ぐにはどのようにすればいいか、などきめ細かい治療が可能になりました。

高血糖だけでなく、低血糖も、からだに有害です。

低血糖は、無症状でも体に大きなストレスをかけること、睡眠中など自覚できない時間帯にもかなり起きること、低血糖を繰り返すと心臓病や認知症のリスクが大きくなること、などもわかってきました。

さまざまなお薬の組み合わせにより、低血糖を起こしにくい安全な治療が可能になってきました。

糖尿病の治療は、
早ければ早いほど良い。

糖尿病は、年齢とともにゆっくり進行してゆきますが、早期に治療を開始するほど、薬も効きやすく、また将来的な合併症も起きにくいことがわかっています。

検診などで、糖尿病の「ケ」があると言われたら、きちんと調べて、適切な治療を受けることが、長い目で見てもっとも効率が良いと言えるのです。

糖尿病には、生活習慣、肥満や加齢・ストレスなどさまざまな要因が関係していますが、一方で遺伝的な体質も半分程度を占めていると考えられています。

したがって、一旦良くなっても「完治。無罪放免」ではありませんので、油断せず、継続して検査や治療を受けることが大切です。

継続した糖尿病の
治療により、一病息災を

糖尿病の治療の基本は、まずバランスの良い適量の食事と、適度な運動です。

また、タバコや大量の飲酒を控え、ストレスを避け、十分睡眠をとることも必要です。

実はこれらは、がんをはじめとした、糖尿病以外の生活習慣病の予防や治療にもそっくり当てはまります。

つまり、糖尿病をコントロールするための生活習慣は、健康を保つ上でもっとも良い習慣でもあるのです。

合併症を防ぐためには、血糖値だけでなく、血圧や脂質(コレステロールや中性脂肪)のコントロール、肥満の是正、なども重要です。

健康的な食事

糖尿病で定期的に検診を受けることで、他の疾患をやはり無症状のうちに他の疾患を早期発見できることがあります。

また、血糖値を調節するからだのしくみはとても繊細なので、血糖値の急な上昇をきっかけに、がんなどのほかの病気が見つかることもあります。

このように、糖尿病のために検査や治療を継続して受けることで、健康を保ちながら長生きをする「健康寿命」を伸ばすことができる可能性があります。

糖尿病は一生付き合ってゆく病気で、その治療はいわば長編小説のような長い旅ですが、「一病息災」を目指すこともできると言えます。

診療予定表

概要

院長 安田佳苗
副院長 安田和基
(杏林大学内科学教授ー糖尿病)
スタッフ 5名
標榜科 糖尿病内科、一般内科
所属・資格 日本糖尿病学会認定、糖尿病専門医・研修指導医、
日本内科学会認定、総合内科専門医
住所 〒125-0062 
東京都葛飾区青戸3丁目30-5
電話 03-5680-5533
連携医療機関 慈恵医大葛飾医療センター
東京都立東部地域病院
東京大学医学部附属病院
朝日生命成人病研究所附属病院
など

診療時間

診療時間 日祝
9:00 〜 12:00
(初診は11:30まで)
14:00 〜 18:00
(初診は17:30まで)

※休診日:木曜、日曜日、祝日
※当院は予約優先で診療を行っています。
※ワクチン予約はお電話でお願いします。

※当院では風邪症状など「発熱専門」の外来は行っておりません。

糖尿病患者さんの重症化リスクが高まるため、発熱(風邪症状)の患者さんは事前にお電話でのご予約をお願いします。糖尿病患者さんの予約のない時間になるため、枠が少ないことをご容赦願います。また予約なしでご来院の場合、隔離施設がないため大変お待たせすることがございますのでご理解をお願いいたします。詳細はこちら

・診療には各種カードがご使用いただけます。